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2025年04月21日
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いじめっこ
2012年01月13日
ネコヒゲのクルス…。
続きはマンガでなくザッとした文章ですが「続きを読む」からどうぞ。皆城君、ひどい。
○ポチポチっとありがとうございましたーー。ペコリ。
>亀吉さま
こちらこそおいしいネタありがとうございましたー。(笑)
ほんとに日が過ぎるのが早くて!このぶんだとホカホカしているうちに3月、5月となってしまいそうです…怖い怖い。
>さっつさま
ありがとうございます。気に入っていただけたようで、嬉しいですー。
そうそう、小豆の味がするくらいの、あまり甘過ぎないのがいいですよね。豆の味が好きですー。
---------------------------
ほっぺたにネコヒゲを描かれたクルス。
「ほんと?これで負けない?」
「大丈夫だ」
「よーし!」
やる気満々のクルス、そのへんでひなたぼっこほしていた猫に近づき、真ん前にしゃがみこむ。
「いいのか、あんなこと言って」
若干気まずそうな顔で一騎が、油性ペンのキャップをはめている総士を見る。
「大丈夫だ」
「…やっぱり怒ってるんだろ。ごめん、俺が止められなかったから」
「お前のせいじゃない。寝てしまった僕が悪い」
無表情な総士の頬にうっすら残っているネコヒゲ。
自分に対する怒りのはけ口がアレだったというわけか、と一騎はネコとクルスを見遣る。
真剣な顔でクルスがじっ、と猫の顔を覗き込む。
「あなたはここにいま…」
ぺしっ。
「うあっ」
ネコパンチさくれつ。
「そ、総士のうそつき!やっぱりパンチ出た!」
「うそつきとはなんだ。人聞きの悪い」
「だって!ぺしっ、て!総士、これなら大丈夫だって言ったじゃないか」
涙目で非難してくるクルスの顔をしげしげと見て、総士は「ああ、そうか」と頷いた。
なにが?と一騎もクルスの顔を覗き込む。
別に気付いたことはない。ネコヒゲが左右に2本ずつ、それと「ニャー」と描かれているだけだ。総士がさっき描いた。
「僕が悪かったクルス」
殊勝に謝る総士に、なにが?と一騎はいぶかしむ。
「1本足りなかった」
だからなにが。
「ネコヒゲは左右に各3本だった」
言いながら総士がキュポッと油性ペンキャップを外して、キュッキュッ、と左右に1本ずつネコヒゲを描き加えた。
「…総士…」
呆れたというか、どうするんだ、という、ため息をつく一騎。
相当怒りが深いらしい。
「…これでホントに大丈夫?」
疑うように上目遣いで総士に聞くクルス。
「大丈夫だ」
力強く頷く総士に、というかクルスに何か言ってやるべきじゃないかと一騎は思ったが、ちょっと成り行きに興味もあった。
「よしっ」
めげずに再び猫の前に陣取るクルス。
じっ、と睨むように猫を見据える。
「だから猫の目をじっと見ちゃだめだって…いつ教えてやるんだ?」
「そのうち自分で学習するだろう」
「……ほんとお前って…」
「わー、やった!」
弾けるようなクルスの声に振り向くと、完璧なドヤ顔をしてこちらを見ている。
草むらの奥にトテトテと消えていく猫の後ろ姿。クルスの目には睨み合いに負けて逃げ出した姿に見えているのだろうか。
「俺、勝ったよ!総士の言ったとおり、ネコになりきった!」
「…まさか、ほんとにネコヒゲ3本で…」
「そんなわけないだろう。猫が面倒になって昼寝の場所を変えただけだ」
一瞬、なにかを信じかけた一騎を、つまらなさそうな声で総士が遮る。
「あ…そうか」
やった!やった!とはしゃいでいるクルスに「よかったな」と頷いてみせている総士。
その頬にかすかだが、楽しげな笑みが浮かんでいる。
「いいけど…」
一騎もちょっと楽しい気分になる。クルスには気の毒だけど…でも彼も楽しそうだから、いいか。
よくない気もするけど、いいか。
「学習する機会を逃したな」
でも竜宮島には猫はたくさんいる。これからいくらでもその機会はあるんだから、いいか。
-------------
皆城くん、ひどい。(笑)
「竜宮島十番勝負」からクルスはずっと猫にリベンジしたかったようです。
ほっぺたにネコヒゲを描かれたクルス。
「ほんと?これで負けない?」
「大丈夫だ」
「よーし!」
やる気満々のクルス、そのへんでひなたぼっこほしていた猫に近づき、真ん前にしゃがみこむ。
「いいのか、あんなこと言って」
若干気まずそうな顔で一騎が、油性ペンのキャップをはめている総士を見る。
「大丈夫だ」
「…やっぱり怒ってるんだろ。ごめん、俺が止められなかったから」
「お前のせいじゃない。寝てしまった僕が悪い」
無表情な総士の頬にうっすら残っているネコヒゲ。
自分に対する怒りのはけ口がアレだったというわけか、と一騎はネコとクルスを見遣る。
真剣な顔でクルスがじっ、と猫の顔を覗き込む。
「あなたはここにいま…」
ぺしっ。
「うあっ」
ネコパンチさくれつ。
「そ、総士のうそつき!やっぱりパンチ出た!」
「うそつきとはなんだ。人聞きの悪い」
「だって!ぺしっ、て!総士、これなら大丈夫だって言ったじゃないか」
涙目で非難してくるクルスの顔をしげしげと見て、総士は「ああ、そうか」と頷いた。
なにが?と一騎もクルスの顔を覗き込む。
別に気付いたことはない。ネコヒゲが左右に2本ずつ、それと「ニャー」と描かれているだけだ。総士がさっき描いた。
「僕が悪かったクルス」
殊勝に謝る総士に、なにが?と一騎はいぶかしむ。
「1本足りなかった」
だからなにが。
「ネコヒゲは左右に各3本だった」
言いながら総士がキュポッと油性ペンキャップを外して、キュッキュッ、と左右に1本ずつネコヒゲを描き加えた。
「…総士…」
呆れたというか、どうするんだ、という、ため息をつく一騎。
相当怒りが深いらしい。
「…これでホントに大丈夫?」
疑うように上目遣いで総士に聞くクルス。
「大丈夫だ」
力強く頷く総士に、というかクルスに何か言ってやるべきじゃないかと一騎は思ったが、ちょっと成り行きに興味もあった。
「よしっ」
めげずに再び猫の前に陣取るクルス。
じっ、と睨むように猫を見据える。
「だから猫の目をじっと見ちゃだめだって…いつ教えてやるんだ?」
「そのうち自分で学習するだろう」
「……ほんとお前って…」
「わー、やった!」
弾けるようなクルスの声に振り向くと、完璧なドヤ顔をしてこちらを見ている。
草むらの奥にトテトテと消えていく猫の後ろ姿。クルスの目には睨み合いに負けて逃げ出した姿に見えているのだろうか。
「俺、勝ったよ!総士の言ったとおり、ネコになりきった!」
「…まさか、ほんとにネコヒゲ3本で…」
「そんなわけないだろう。猫が面倒になって昼寝の場所を変えただけだ」
一瞬、なにかを信じかけた一騎を、つまらなさそうな声で総士が遮る。
「あ…そうか」
やった!やった!とはしゃいでいるクルスに「よかったな」と頷いてみせている総士。
その頬にかすかだが、楽しげな笑みが浮かんでいる。
「いいけど…」
一騎もちょっと楽しい気分になる。クルスには気の毒だけど…でも彼も楽しそうだから、いいか。
よくない気もするけど、いいか。
「学習する機会を逃したな」
でも竜宮島には猫はたくさんいる。これからいくらでもその機会はあるんだから、いいか。
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皆城くん、ひどい。(笑)
「竜宮島十番勝負」からクルスはずっと猫にリベンジしたかったようです。
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